ServiceNowの導入を検討している方に向けて、情報の収集のしやすさや技術者・導入パートナーの探しやすさに関係のある情報を整理します。
ユーザコミュニティや技術者数の重要性
三大クラウドベンダの中で、AWSが優位な地位を獲得できた理由の一つとして、ユーザコミュニティへの積極投資があったと言われています。技術や製品を選定する際の一つの観点として、困ったときにユーザ同士で助け合えるコミュニティが整備されているか、その技術に関する技術者をどの程度獲得しやすいか、というのは重要です。
ユーザコミュニティ
ServiceNow Community
ServiceNowはQA掲示板や技術者によるブログサービスを含むServiceNow Communityというコミュニティサイトを提供しています。Stack Overflowなど他の技術系コミュニティサイトに質問が投稿されていたりもしますが、ServiceNowではこのCommunityがメインです。
日本の開発者向けフォーラム
Communityは英語が基本ですが、2022年に日本の開発者向けのフォーラム(Communityの中のトピックごとのグループのようなもの)が開設され、日本語でのやり取りも可能です。こちらのフォーラムでは、質問に対してたまにServiceNow社員の方からも回答があります。
なお、製品仕様などに関する正式な問い合わせはServiceNow社の公式サポートサイトであるNowSupportから行います。
ServiceNow User Group(SNUG)
ServiceNowではリージョンごとにユーザ同士でのコミュニケーションを目的としたServiceNow User Group(SNUG: 読み方は「すなぐ」)が存在します。上記との住み分けははっきりされていない印象ですが、一応紹介しておきます。
オフラインの事例紹介・勉強会もあった
コロナ禍で最近は開催されていませんでしたが、オフラインでの事例紹介・勉強会などもありました。ServiceNow社の公式イベントもオフライン開催が徐々に再開しつつあるため、ユーザ主導のイベントも増えていくものと思われます。
技術者数、パートナー
技術者数、パートナー数の概況
2022年の10月に開催されたWorld Forum Tokyo 2022の基調講演によると、2022年10月時点でServiceNowの資格取得者は1872名とのことです。
また、同講演では、日本市場に対して今後も積極的な投資を行うとしており、実際に、ドキュメントやトレーニング、資格試験の日本語化が急速に進んでいます。
参考: World Forum Tokyo 2022, Keynote,『不確実な時代に、イノベーションが世界を変える 〜 Making The World Work In Times Of Uncertainty 〜』
認定パートナーと資格取得者
ServiceNowの各認定パートナーと各社の資格取得者数の情報は、下記のCommunity記事で不定期に更新されています。
ServiceNowは機能が豊富で、20個以上の資格が存在します。そのため、パートナーによって得意な領域・不得意な領域が存在します。上記の記事には会社ごと、資格ごとの取得者数の内訳が記載されているため、パートナー選びの参考になるでしょう。
以上です。
その他ServiceNowの導入検討・製品比較時に参考になる情報は下記の記事にまとめています。
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