ServiceNow – テーブルの拡張・継承ができない(選択肢に表示されない)ときの原因と対応

開発・導入

ServiceNowで既存テーブルを拡張(継承)して新規テーブルを作成する際、なぜか選択肢に拡張したいテーブルが表示されない!という質問をよく受けるので、原因と対応を示します。

拡張したいテーブルが表示されない

原因1: 拡張(継承)元テーブルのExtensibleにチェックが入っていない

拡張(継承)元テーブルの設定画面の”Controls(コントロール)”タブの”Extensible(拡張可能)”項目にチェックが入っていない=Trueになっていないと、新規テーブルを作るときに拡張(継承)元テーブルの候補に表示されません

拡張(継承)元テーブルのExtensible項目

標準のテーブルのほとんどはExtensibleにチェックが入っていますが、代表的なテーブルであるIncident(インシデント)テーブルは標準ではチェックが入っていないため、標準では拡張することができません

また、カスタムテーブル作成時、デフォルトではExtensibleにはチェックが入っていないため、特に変更せずそのままテーブルを作ってしまうと、そのテーブルは拡張できません。

原因2: 拡張(継承)テーブルでスコープを跨いだアクセスが禁止されている

アプリケーションスコープを跨いでいる場合は、拡張(継承)元テーブルの設定画面の”Application Access(アプリケーションのアクセス)”タブの”Accessible from(アクセス可能)”が”All application scopes(すべてのアプリケーションスコープ)”になっており、かつ少なくとも”Can read(他のアプリケーションスコープからの読み込みを許可)”項目にチェックが入っていないと、別のアプリケーションスコープから新規テーブルを作るときに拡張(継承)元テーブルの候補に表示されません

拡張(継承)元テーブルのAccessible from項目

カスタムテーブルを作る際、”Accessible from”項目はデフォルトで”All application scopes”になっているため、このポイントでハマることはあまりないですが、ハマると中々気づきにくいので記載しておきます。

以上です。

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